会社設立のコツ

決算月はどう決める?

気が付けば11月。
そうこうしている間にあっという間に年末年始ですね。

 

実は、会計事務所にとって、11月というのは少し意味がある月なんですよ。

というのも11月は、1年の中で最も決算が少ない月なんです。

 

 

ここで皆様に一つ質問があります。

 

「御社は何月決算ですか?」

 

 

こう質問をすると、驚くほど多くの方が

「うちは3月決算です」と答えられます。

 

 

その理由を詳しく尋ねると、

・周りを見渡すと3月決算の会社が多いから…

・理由はないけれど、なんとなくキリが良いし…

という声がそこかしこから聞こえます。

 

 

このように、意外と理由なく決算月を決めている

方も多いのではないでしょうか。

 

 

 

国税庁の統計を見ると、なんと11月決算の会社は全体の2.7%しかありません。

 

https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/hojin1997/11.htm

 

ちなみに3月決算の会社は全体の20%以上を占めています。

 

 

1年が12ヶ月あることを考えると、
とても偏っているように感じますね。

 

 

これを決算の多い月順に、上から4ヶ月分

並べてみると、 3月、9月、6月、12月

となります。

 

…いかがでしょう。

 

こうして見てみると、3の倍数だけが極端に

多くなっていることが分かりますよね。

 

 

「なんとなく区切りが良さそうだから…」

そんな理由で決算月を決めてしまっていませんか?

 

 

 

 

 

では、決算月はどういう基準で選べば良いのでしょうか。

 

これは簡単です。

 

【会社にとって最も利益になる】ように選ぶ。

 

具体的にいうと

【最も利益が出る月を期首】とすることが望ましいといえます。

 

 

その理由として簡単に次のようなものがあります。

 

 

・期首に大きい利益を上げることで

 年間の予測を立て、その後1年かけて

 節税策を考えることができる。

 

 

・期首の利益を使って設備投資ができる。
 その結果、期末に購入するよりも早く

 減価償却することができる。

 

 

 

逆に最も利益が出る月を期末にすると、以下のようなことが起こりえます。

 

 

・期末で大きく利益が出てしまい、

 節税する時間もなく、多く税金を取られる。

 

 

・期末に設備投資をしたが、

 ほとんど減価償却できなかった。

 

 

など、思いがけず期末で大きな利益が出てしまうこともあるようです。

 

 

 

いかがだったでしょうか。

決算月ひとつを取ってみても、上手に設定すれば節税に繋がるんです。

 

 

 

良ければ一度、会社の決算月について考えてみて下さい。

 

 

 

香川県高松市の税理士・会計事務所
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